若手アピールで熾烈争い ホークス野手陣、開幕1軍の狭き門くぐるのは誰?
外野は4選手が当確、残り枠をめぐる熾烈な争い
最後に外野だ。
○当確:柳田悠岐、中村晃、長谷川勇也、デスパイネ
当確はこの4人。右肘痛でキャンプをB組を送ってきた柳田だが、開幕には間に合う見込み。25日からA組に合流する予定となっている。中村晃はチームに不可欠な存在。長谷川は13年に最多安打のタイトルを獲得している実力者だ。足首の不安が残るが、1軍には入ってくるだろう。鳴り物入りで加入するデスパイネは、WBCに出場するため、チームへの合流時期は不透明だ。
○競争:吉村裕基、福田秀平、塚田正義、上林誠知、真砂勇介、釜元豪、城所龍磨、江川智晃
デスパイネの合流が遅れた場合、ジェンセンが1軍に入ってくる可能性が高いため、外野の空席は実質2つ。それを8人で争う形だ。期待が高いのは上林、真砂のホープ2人。上林はチームの実戦1号を放ち、真砂も打撃でアピールしている。福田も連日の紅白戦で結果を残している。吉村には経験と実績があり、塚田は内野(特に松田のバックアップがいない三塁)を守れるユーティリティー性がある。城所は鉄壁の守備力と俊足、江川は一発を打てる長打力が武器だ。釜元は打撃と走塁に秀でるが、この中ではいささか分が悪いか。
投手陣と比べても、負けず劣らずの熾烈な競争となっている野手陣。ここから練習試合、オープン戦がスタートする。投手同様、ふるい落としに、首脳陣は頭を悩ませることだろう。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani