V戦士・岩村明憲氏がMVP筒香に見る資質「いいのは打ち取られた後の姿」
2次ラウンドで意識したいのは「1球の重み」
12日の2次ラウンド第1戦では、昨年11月に強化試合で2試合を戦ったオランダと対戦する。オランダの先発は、侍ジャパンの打者を熟知するバンデンハーク(ソフトバンク)が有力候補。野手もメジャー選手が集まるだけに、1次ラウンド以上に厳しい戦いが予想される。その中で意識しなければならないのが「1球の重み」だという。
「2次ラウンドで対戦するオランダ、イスラエルにはメジャー経験者も多い。1打席に1球の失投もない場合もある。だから、今まで以上にミスを少なくするか。
打者の立場から言うと、ボール球に手を出して、相手投手を助けることは避けたいね。勝ち上がれば上がるほど、1球の重みが大きくなる。2次ラウンドでは、いかに早く相手投手に球数制限の80球を投げさせるかだよね。
少し心配なのは鈴木誠也かな。中国戦は少し強引な打席が多かったように見えた。もちろん、打席では積極的に振っていってほしいし、それが彼の魅力。ただ思い切りよく振ることと、強引に振ることは別物だから。中国戦は、特に140キロを超える球がなかなか来なかったから、自分から打ちにいってしまったのかもしれないけどね。2次ラウンドでは強引さを見せずに、彼らしいバッティングを見たいな」
世界一奪還という使命に燃える侍ジャパン。第一関門をクリアした侍戦士たちが2次ラウンドで見せる勇姿から目が離せない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count