執念9人継投で手繰り寄せた白星 V戦士・岩村明憲氏をうならせた2投手とは

千賀vsバレンティンの勝負を絶賛「内角を攻められたのはバッテリーの勝利」

「もちろん、無死二、三塁を作ったのは千賀自身だけど、そこからが落ち着いたピッチングを見せることができた。特に、ボガーツを見逃し三振に取った後のバレンティンの打席だね。150キロを超えるストレートで2アウトまで追い込んだ後、恐れずに内角に速球を投げたでしょ。あれでバレンティンの体を起こしたからこそ、最後のフォークがより効果を増した。千賀のフォークはただでさえ落差があるのに、あそこで内角を攻められたのは、小林も含めバッテリーの勝利だよね。千賀の持ち味が十分に生きた攻め方だった。

 3回までは打ち合いで大味な試合になりそうだったのを、平野、千賀の無失点リレーが締まった投手戦に変えたよね。ピリッと締まったからこそ、7回にニンジャ菊池の好プレーも生まれたし、両者譲らない見応えのある試合になったんじゃないかな。

 9回にノリ(則本)が同点に追いつかれたけど、あそこで勝ち越されずに踏ん張れたのもよかった。もちろん、追いつかれないで終わるのが最高のシナリオだったけど、それは仕方ない。あの流れでもう1点取られず凌げたからこそ、10回の出塁や11回の勝ち越しにつながったんじゃないかな。4時間を超える長丁場だったけど、いい試合だったと思う。いや、ホント勝ってよかったよ」

 侍ジャパンは、これで1次ラウンドから4連勝。14日にはキューバとの再戦が待っている。2次ラウンドも全勝で勝ち抜け、勢いを持って決勝ラウンド進出を果たしたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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