センバツ開幕戦に登場の至学館 あの「J-POP風」校歌は聖地に響くのか
動画投稿サイトで再生10万回を超えた2011年県大会優勝
歌詞にあるように「熱い涙が止まらない」選手たちが11年の県大会決勝後に校歌を歌い上げた模様は動画投稿サイトで広がり、再生回数は10万回以上となった。苦難を乗り越えて甲子園にたどりついた球児たちの心情と、「夢追人」の歌詞がマッチしているところも共感を得た。甲子園でもその校歌を歌う姿を楽しみにするファンも多かったが、惜しくも敗戦。その勝利の歌声を響かせることは次回の出場時に持ち越しとなっていた。
型にはまらない校歌は年々増えている。代表的なものには「『やれば出来る』は魔法の合いことば」と歌った愛媛の済美や、「Be together! Be together! Let’s be together!」で始まる群馬の健大高崎などの校歌があり、健大高崎は今年の選抜に出場する。至学館は開幕戦に登場するため、勝利すれば2017年の甲子園で最初に流れる校歌となる。
今チームは新美涼介投手、藤原連太郎外野手らを中心にまとまったチーム。プロのスカウトから熱視線を送られるような飛び抜けた選手はおらず、専用球場もない中、チームワークで愛知の私学を倒してきた。甲子園に新しい風を吹き込むことができるか――。オープニングゲームの熱戦を期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count