選抜決勝で宿命のライバル対決が実現 過去のデータで見る大阪桐蔭VS履正社
昨秋の大阪府大会では履正社が勝利
11回対戦して大阪桐蔭高の9勝2敗。履正社は1997年の初対戦から2連勝したが、以後9連敗。決勝で3度対戦しているが、いずれも大阪桐蔭が勝っている。
履正社にとって大阪桐蔭は、まさに目の上のたん瘤。大阪桐蔭さえなければ、履正社は甲子園でもっと活躍していたはずだ。
大阪府大会にはシード制度がないため、2015年はともに初戦である2回戦で対戦した。「事実上の決勝戦」とあって、会場の舞洲ベースボールスタジアムには定員を大きく上回る1万3000人が詰めかけ、満員札止めになった。履正社は昨秋のドラフト1位でヤクルトに入団した2年生左腕・寺島成輝が先発したが、雪辱することはできなかった。
ただし最近では、履正社が優勢との声もある。昨秋の秋季大阪府大会では履正社が7-4で大阪桐蔭を破った。今大会ではともに4勝0敗で決勝進出となったが、大阪桐蔭が28得点11失点、履正社は27得点10失点。ほぼ同じような試合運びでここまで勝ち進んだ。
大阪桐蔭は勝てば2回目の優勝、履正社は初優勝。宿命のライバル対決はどちらに軍配が上がるのだろうか?
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広尾晃●文 text by Koh Hiroo