【全文】川崎宗則、強い覚悟と爆笑の入団会見「ストレスが僕を強くした」
「イチロー選手とプレーしたかった」「ストレスが僕を強くした」
――アメリカで糧になったことは?
「12年にシアトル・マリナーズに入団した時、イチロー選手とプレーしたかった。それは小さい時からの夢だった。それを叶えるためにいって、本当はそれで終わりだったはずなのに、またアメリカに残りました。なんでかな、と思ったんですけど、環境が違いました。日本とメジャーの環境が。この環境が違うことに戸惑いながらも、この環境を少しでも僕のものにして、吸収できたら、日本の野球界に少しでも、みんないいプレーができる何かきっかけになればいいなと。
1番は環境が違うところにいったストレスが僕を強くしたのもあるんですけど、環境が違うということは自分にとっては勉強することがたくさんありました。新しいものも見ました。今までこれがセオリーだと思ったことが、セオリーじゃなかったこともあった。それで戸惑いましたが、こういうことなんだと理解出来るようになりましたし、これが全てじゃないと分かっただけでも向こうに行ってよかったと思います」
――若手への還元は?
「僕とプレーして、野球が下手になって欲しくない。上手くさせて、野球をもっと楽しいと思ってもらいたい。厳しい世界です、プロ野球は。下手になればクビになり、上手ければずっとプレーできる。上手くなるようなプレーを後輩たちにしてもらえるような、そういう風に引っ張って行きたいし、そういう先輩でありたい。自信はあります」
【了】
福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani