前田健太、平田良介、辻内崇伸…名手たちが繰り広げた大阪・新旧覇者の死闘
大阪桐蔭は辻内崇伸が先発
PL学園は、準決勝の大商大堺戦では0-8から盛り返し、8回裏には一挙12点を奪って大逆転。爆発的な打線が売りだった。大阪桐蔭は2年生エース辻内崇伸の快投が光った。
7月31日、大阪、藤井寺球場で決勝が始まる。
大阪桐蔭の先発は2年生辻内、PL学園は3年生中村圭。大阪桐蔭は1回に1点先取。PL学園はその裏に1点を返すが、大阪桐蔭は2回に3点。しかしPLはその後じりじりと追加点を入れ、8回に4-4の同点。そのまま延長戦に入るも決着がつかず、延長15回引き分け再試合となった。
大阪桐蔭 130 000 000 000 000|4
PL学園 100 010 020 000 000|4
試合時間4時間9分、PL学園の中村圭は15回を投げ抜いた。214球。大阪桐蔭は3投手の継投だった。
地方大会決勝戦での引き分け再試合は史上3度目、大阪府ではもちろん初。すでに全国48代表が決まり、大阪府が最後の1校。全国の注目が大阪に集まった。
折しも「球界再編騒動」が起こり、近鉄バファローズの合併が決まる。本拠地藤井寺球場は大阪の高校野球のメッカでもあった。来年、球場はどうなるのか、関西の野球ファンはその藤井寺球場で球史に残る死闘が行われていることに運命のようなものを感じていた。
8月1日に藤井寺球場で行われた再試合は打撃戦になる。