ロッテ佐々木、プロ2戦目のマウンドへ あらためて振り返る初勝利までの道
プロ初登板で初勝利、ピンチにも動じないピッチングを披露
◯4月6日(ZOZOマリンスタジアム)、北海道日本ハム戦
いよいよプロ初登板。初勝利をお膳立てするかのような青空のもと、試合は始まった。好調だったオープン戦での成績が嘘のように、開幕後は4連敗と不調なスタートとなった千葉ロッテ。前日の試合で辛うじて今季初白星を挙げていた。しかしバッテリー、守備の連係不足による失点が相次ぎ、不安要素は拭えない不完全な試合内容だった。この不穏な流れを断ち切るためには若手エースの君臨が必要だ。
本拠地での大歓声が送られるなか、プロ初登板のマウンドに上がった。初球で西川からストライクを奪い、初回、3者凡退と好調な滑り出し。毎回四球を出したものの、5回3安打1失点。粘りのピッチングで投げ切った。5回、ランナーを背負いつつもわずか3球で侍ジャパンの主砲・中田から三振を奪う。そのピンチにも動じない攻めのピッチングは圧巻だった。
6四球と課題の残る内容ではあったものの、昨シーズン日本一に輝いた打線から5奪三振。佐々木投手にとって大きな自信につながったことは間違いないだろう。
入団から初勝利まで、苦悶し続けた日々は、確実にゴールデンルーキーの糧になっていた。20日のソフトバンク戦ではプロ2戦目の先発マウンドに上がる。ルーキーイヤーとなる今年、持ち前の負けず嫌いな性格と勝負強さで、公言通り新人王の座を勝ち取ってくれることを期待したい。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
「パ・リーグ インサイト」編集部 山本理絵●文