東京六大学野球で新たな取り組み 全試合無料配信、その狙いは?

“野球ならではの特徴”生かしたコンテンツを意識

「『BIG6.TV』は、ただ試合の映像を配信しているのではなく、実況をつけています。ネット配信は、試合開始から最後までずっと見ている人は少ないので、今見た人に試合の状況を伝えられるように、実況にラジオのコンセプトを取り入れています。また、プロとは異なり、視聴者は選手を知っている前提ではありません。『何大学の何選手』だけではなく、初めて見た人でも、選手がどういう活躍、努力をしてきたかがわかる画づくりをしています」

 実況を担当するのは、元ニッポン放送アナウンサーの松本秀夫氏ら経験豊富なプロフェッショナルな人たち。選手の情報は専属のスタッフが調べるだけでなく、各大学の新聞部とも連携して集めている。

「スポーツにはさまざまな楽しみ方があると思いますが、野球ならではの特徴は、この選手はどの高校出身で、甲子園に出場していて、どの大学に行って、社会人に行って、ドラフト何位で入団して……というように、選手のストーリーを楽しめることだと思います。そこを掘り下げ、大学OBだけでなく、選手の出身高校のOB、出身地域の高校野球ファンなど、多くの人に楽しんでもらえるコンテンツにしたいと思っています。そういう意味で、「BIG6.TV」が展開されているインターネットスポーツメディア「スポーツブル」では、高校野球からプロ野球まで様々な形で展開されていますし、40種目を超える野球以外のスポーツを取り扱っているので、協業によってより多くの方に観て頂けると思いました。」

「BIG6.TV」では、告知ポスターも制作。ロッテで2005年に初めて挑発ポスターを制作した時のクリエイター、渡辺潤平氏と再びタッグを組んだ自信作だ。

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