目標はメジャー カナダ女子大生ナックルボーラー アイドルはイチロー
「スポーツ界のアイドルはイチロー・スズキ」
初々しさの残る女子大生のエックルスさんは左腕。速球の時速は76マイル(約122キロ)だが、マウンド上で繰り出すナックルボールは軌道が予想不能。キャッチャーは急激な変化に「踊ってるよ」と脱帽したそうだ。そして、ツーシームとカーブも武器だという。
「子供たちはみんな一度はナックルボールを試すのよ。私も色々投げてみて最終的には使いこなせるようになったの」と説明したエックルスさんに対し、ジョーンズGMは「厳しく言うと(速球の)球速はこのレベルで通用するとは思わない。だが、彼女のナックルボールはこのレベルでも間違いなく通用する」と高く評価したという。
エックルスさんは幼少時に日本の誇る安打製造機に憧れて、野球に汗を流したそうだ。記事では「エックルスにとって、スポーツ界のアイドルはイチロー・スズキだった」と報じている。13歳に両親の勧めでソフトボールに転向するまでは、男子のチームで活躍していたという。
「メジャーリーグでプレーすることを目標に成長した」というエックルスさんは、昨年8月にメジャー通算3000本安打を達成したメジャー最年長野手の待つメジャーリーグで、初の女性選手としてプレーすることができるのか。
「女の子も野球ができるということを証明したいの。将来、他の女の子たちの道を切り拓くことになればいいわね」
イチローに憧れたカナダの“ナックル姫”が披露する快刀乱麻のピッチングに期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count