侍Jスコアラーが語る“衝撃” 米国人投手と日本人打者の「力の差」

米国に受けた衝撃、「予想よりはるかに…」

「真中満・現ヤクルト監督を始め、古田敦也さん、宮本慎也さん、土橋勝征さん、稲葉篤紀さん、若手で岩村明憲さんがいて、レベルが高かったです。自分はベンチにいることが長かったので、先輩たちの会話をよく聞いていました。遠征のバスの中でも野球の話が多かったですね。彼らの話には裏付けがあり、説得力があった。野球には、力だけじゃなく頭を使うことが大事だということを教えてもらいました。それが、自分のスコアラーとしての礎になっています」

「1球1球を誰よりも真剣に見ている」と自負している。その積み重ねにより培われたデータの分析能力は青学大の先輩で侍ジャパンを率いた小久保裕紀氏からも信頼され、2015年に行われたプレミア12から侍ジャパンでもスコアラーを務めた。

「予選リーグは通過できるだろうと思っていた」という志田スコアラーの予想通り、日本は1次、2次ラウンドを全勝で通過。ロサンゼルスでの決勝ラウンド準決勝でアメリカと対戦することになった。試合前、チームを離れ、サンディエゴでアメリカ代表の2次ラウンドを視察した志田スコアラーは、実際に試合を見てショックを受けたという。

「投手、野手ともに予想よりはるかに仕上がっていました。『この状況をどうチームに報告すればいいのか……』と思いましたね」

「アメリカは10回対戦して1回勝てる相手」。そう悟ったという。

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