ソフトB、西武、オリが加速!? 交流戦でパ・リーグの流れは変わるか?
オリックスはロメロが大活躍、ソフトBは楽天に1.5差に迫る
◯オリックス 18試合10勝8敗0分
交流戦初戦の5月30日から6連勝を決め、交流戦前には1つ上のリーグ4位につけていた北海道日本ハムを抜き去った。その快進撃の中で一際存在感を発揮したのがロメロだ。6月7日の阪神戦ではサヨナラ打を放ち、6月9日の中日戦ではマレーロの本塁踏み忘れによる本塁打取り消しという珍事が発生したが、その日もチームはロメロの一発でサヨナラ勝利を決めている。
強気の投球を身上とするルーキー・黒木は勝ちパターンに定着。6月2日の巨人戦では10回裏に登板して3者凡退に抑え、自身2勝目を挙げた。選手会長のT-岡田は、チームが最下位に沈んだ昨季の悔しさを晴らすかのように早くも16本塁打を放ち、本塁打王争いに名乗りを上げている。この勢いのままAクラス争いに加われるか。
◯福岡ソフトバンク 18試合12勝6敗0分
交流戦通算でセ・リーグチームすべてに勝ち越し、2015年から2年連続で交流戦勝率1位に輝いているだけあって、4カード連続勝ち越しを決めるなどさすがの強さを発揮し、見事3連覇を成し遂げた福岡ソフトバンク。投打で離脱者が相次いでいるが、東浜、バンデンハークをはじめとする先発陣が奮闘している。
5月31日の中日戦では、育成契約から支配下登録された石川がプロ初勝利。6月11日の阪神戦では山田が今季初登板初勝利を挙げた。打線の軸である柳田も好調で、現在リーグトップの55打点を挙げ、リーグ4位となる15本塁打を放っている。チームは楽天との差を1.5とし、虎視眈々と王座奪還を狙っている。
以上、今季の交流戦におけるパ・リーグ6球団の試合を簡単に振り返った。さすがの強さを見せ付けて、リーグ優勝に向けて弾みを付けられたチームもあれば、状態が上向かず苦しい戦いを強いられたチームもあった。6月20日からの予備日消化を挟み、同一リーグ同士でのペナントレースが再開する。前半戦も終盤に差し掛かり、厳しさが増していく戦いに注目していきたい。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」馬塲呉葉●文