ロッテ井口、引退会見一問一答「野球が周りの人以上に好きだった」

6月に発表した理由は「9月だと他の球場で見に来られないファンもいるので」

――ファンに見てもらいたいことは。

「今までも続けてきた右方向のバッティングを追い求めてやってきてるけど、もう一度、右方向へ大きな当たりを目指したい。残りのシーズン、そういう当たりが1本でも多く出ればいいと思う」

――今後のことは。

「全く考えていない。残り試合、精いっぱいやるだけです」

――練習前にナインに伝えたことは。

「今シーズン限りでユニホームを脱がさせてもらうということと、残り試合こういう状況で厳しいと思うけど、全員で力を合わせて上を目指して頑張っていこうという話をした。選手全員に伝えたかったし、言いたくても言えない部分があった。それが自分の中のモヤモヤだった」

 応援していただいたファンの方々に1試合でも多く、ユニフォームを着た姿を見に来てほしいという思いで、最後の9月だとなかなか、他の球場で見に来られないファンもいるので、早く発表したい思いはあった。日米2000安打を打って、自分の中で引き際はどこなんだと2、3年思って、昨年に『来年が最後』と自分の中で区切りの気持ちになった」

――開幕で発表しなかったのは。

「チームの中で(オープン戦首位の)いい流れがあったので、その流れを止めたくなかった」

――このタイミングになったのは、チームの起爆剤の意味合いもあったのか。

「それもありますし、自分自身で早く発表したいというのは球団にも伝えていた。交流戦が終わって、いいタイミングだった」

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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