鷹ドラ2左腕にさらなる進化の跡 G打者斬った投球で得た「感覚」と「自信」
巨人戦で衝撃の2軍デビュー、スライダーが「自信に」
球場表示では146キロが最速だったが、筑後第二球場のスピードガンは辛めの数字が出るようで、チームが計測していたスピードガンでは最速150キロをマーク。試合後は「2軍戦で投げてから、だいぶストレートのリリースの感覚が分かった。そのタイミングを合わせることが出来れば、スピードが出るようになりました。良かったです」と笑顔を浮かべた。
遡ること、6日。17日の2軍交流戦の巨人戦(タマスタ筑後)で衝撃の2軍デビューを飾った。8回から2番手でマウンドに上がると、吉川、ギャレット、中井、藤村という1軍経験もある打者たちと対戦。吉川を遊飛、ギャレットにはこの日の最速となる152キロのストレートを投じ、最後はスライダーで空振り三振。中井には150キロを左前安打されたが、最後は藤村をスライダーで見逃し三振に切って取った。
初めて上がった2軍戦でマウンド。そこで得たものは、決して小さくないものだった。「スライダーで三振2つ取ることが出来たので、スライダーは自信になりました」。
横滑りというよりも、ブレーキが効き、斜め下に鋭く変化する古谷のスライダー。ギャレットは力ないスイングに終わり、藤村は一瞬腰が引けての見逃し三振。打者の反応を見ても、その切れ味は相当なもの。1軍経験のある打者にもある程度通用すると感じることができ、そして「短いイニングであれば、投げられるかなと思いました」とも感じた。