両リーグで6人のみ フルイニング同一ポジションで出場する「不動の野手」
セ・リーグの「不動の野手」は…
セ・リーグの「不動の野手」は4人だ。
広島
遊撃手 田中広輔 80試合
外野手 鈴木誠也 80試合
DeNA
遊撃手 倉本寿彦 79試合
ヤクルト
二塁手 山田哲人 79試合
広島はリードオフマンの田中広輔と、「神ってる鈴木」がフル出場。守備面でもチームを引っ張っている。外野手の丸佳浩も外野で全試合出場しているが、途中交代が6試合ある。
二塁の菊池涼介は2014、15年と二塁をフルイニング守ったが、昨年は3試合、今季は5試合他の選手にポジションを譲っている。
DeNAは、若手の倉本がフル出場。外野手の桑原将志も全試合出場しているが、1試合だけ途中交代している。
ヤクルトは、打率最下位の.224にあえいでいる山田哲人が二塁手としてフルイニング出場。不調でも休めないのは苦しいところだ。
ペナントレースを戦ううえで、選手のポジションを固定するほうが有利なはずだ。とはいっても、全く休まないのは、選手の負担も大きいし、怪我のリスクも高まる。本来はサブの選手を置くべきだろうが、20代の働き盛りの主力選手は、1試合も欠場したくないはずだ。
全イニングフル出場の「不動の野手」は、そういう条件の下、限られた選手にしか許されない。文字通り「チームの顔」だ。今季は何人が「不動の野手」のままフィニッシュするのだろうか?
(広尾晃 / Koh Hiroo)