防御率で広島を上回る阪神、先発&救援共に苦しむ燕…セ投手陣の前半戦採点
中日は助っ人が奮闘、ヤクルトはリーグワーストの防御率
○3位・DeNA(41勝39敗2分け)2点
チームの勝ち頭はドラフト1位ルーキーの濱口の6勝。今永の5勝、井納、久保の4勝と続く。濱口は2個の貯金を作っているが、今永、井納は白星と同じだけ負け数があり、貯金を作れていない。ウィーランドは3勝、クラインは2勝止まりと、役割を果たしているとは言い難い。山崎は、一時、守護神から降格となったが、返り咲いて11ホールド12セーブで防御率1.50と安定した成績をマーク。ただ、加賀、三上、田中、砂田、パットンら中継ぎ陣の防御率が3点台から4点台と物足りない。ルーキーが勝ち頭という状況は良好とはいえず、評価は「2」とした。
○4位・巨人(38勝44敗)3点
エース菅野がハーラートップの9勝、田口が8勝、マイコラスが7勝と、この3本柱がチーム支えている。ただ、この3人に続く先発に苦労している。大竹は4勝止まりで、6月29日に登録を抹消。DeNAからFAで加入し、右肩痛から復帰した山口も4試合に先発して1勝、ベテラン内海も2勝5敗と成績が残っていない。後半戦は、3枚に続くローテが鍵になるだろう。リリーフ陣は守護神カミネロが18セーブで防御率2.31、マシソンが18ホールドで防御率1.96と結果を残しており、ここにきて、西村が安定している。ただ、特に先発の頭数が足りず、「3」の評価とした。
○5位・中日(37勝44敗3分け)3点
バルデス、ジョーダンの両外国人が奮闘。短い間隔で先発出来るバルデスは前半戦すでに17試合に先発し、5勝5敗、防御率2.93。頭数の足りない先発陣にあって、詰めた間隔で投げられ、ゲームを作れる存在は貴重だ。ジョーダンは先発、中継ぎ両方で投げ、チームトップの6勝をマーク。5勝を挙げる鈴木、2勝の2年目の小笠原がどこまで数字を伸ばせるか。エース大野が序盤に不振に苦しみ、中継ぎで投げるなど、まだ3勝と物足りない。リリーフ陣では守護神・田島が24セーブ、42歳の岩瀬が23ホールド、そして中継ぎから先発、再び中継ぎとなった又吉も4勝1敗8ホールド、防御率2.34とまずまずの成績を残している。チーム防御率は3.73とDeNAを上回っており「3」とする。
○6位・ヤクルト(28勝52敗2分け)1点
チーム防御率4.04はリーグワーストで、セ・リーグ唯一の4点台。奮闘しているのは、新助っ人のブキャナン。チームトップの5勝をマークしている。石川は4勝10敗、防御率5.17と苦しい投球が続く。原樹里、山中、由規、ドラフト2位ルーキーの星がローテを担っていたが、星の3勝を筆頭に、原樹里と由規2勝、山中は未勝利。リリーフ陣では、守護神を務めていた秋吉が右肩甲下筋肉離れで離脱。プロ入り後初めて小川を中継ぎに配置転換したが、浮上の兆しは掴めていない。軒並み成績が出ていないだけでなく、先発、リリーフともに明らかな人材不足。評価は「1」。
(Full-Count編集部)