「北海道発 チア名鑑」特例枠で合格した27歳は“チアガール界の松岡修造”
チアガールは「天職です」
現在チームは昨季の日本一から一転、5位と低迷。球場に足を運んだファンから「なんで負けても元気なの?」と言われることもあるという。「負けている時こそ元気じゃないといけないと思っています。野球で勝てなかったから無駄になるのかというとそうではないはずです。笑顔を引き出し、楽しい思い出をつくるのは私たちにしかできない大事な仕事です」とプロ意識は人一倍だ。
週4回はインストラクターとして3歳から60代の生徒を指導する。“二刀流”は決して楽ではないが、子供たちを育てたいという強い思いがベースにある。
「1日でも長くこのプロ野球を盛り上げたいですし、次世代の子供たちにつなげたい。現役にこだわったのは、自分の姿を見せることが一番子供たちにわかりやすく伝えられる手段だと思ったからです。ファイターズガールをきっかけに野球やダンスを好きになってもらいたいですし、ファイターズガールを目指す子供たちが増えてほしいです」
プロ野球、ダンス、北海道、仲間、夢……。“チアガール界の松岡修造”が語る言葉はどれも熱かった。「天職です」と胸を張って言い切れる仕事に就いて、新天地で輝きを放っている。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)