レ軍はダルビッシュ&大谷の“ダブル獲り”へ本気? 若手放出で契約額確保か
20歳野手放出は大谷獲得のため? 地元紙「奇妙なトレード」
今季限りでダルビッシュ有投手との6年契約が満了するレンジャーズが、日本ハムの大谷翔平投手獲得に向けて着々と準備を整えているようだ。球団は14日に20歳のベネズエラ出身内野手、イェイソン・ユリザリをホワイトックスにトレードに出したと発表。1A所属のマイナーリーガーの放出について、地元メディアは「奇妙なトレード」と表現し、新労使協定の中で定められている「インターナショナル・ボーナス・プール」の枠を空けるための措置ではないかと伝えている。
ユリザリは2013年に海外フリーエージェント選手としてレンジャーズと契約。2015年には3Aまで昇格した経験もあるが、今季は主に1Aでプレーしていた。そんな若手選手が放出されたことを受け、地元紙「スターテレグラム」は「トレードがどのようにレンジャーズを助けるのか」と特集した。
昨年12月にメジャーリーグ機構(MLB)と選手会の間で合意に至った新労使協定では、海外若手選手の“青田買い”を制限するために設けられている「インターナショナル・ボーナス・プール」の対象年齢が22歳以下から24歳以下に引き上げられた。「インターナショナル・ボーナス・プール」とは、国外選手と契約する際に設けられている契約金額の上限で、戦力不均衡が起こらないためのルール。各球団の成績によって上限金額は異なるが、超えた場合には罰金も含めた罰則が規定されている。対象年齢が「24歳以下」に引き上げられたことで、ポスティングシステム(入札制度)の大幅な変更などがない限り、大谷が今オフに移籍を目指した場合にはこの影響を受けることになる。