“登竜門”のフレッシュオールスター、輝きを放った将来のスター選手たち

ソフトB曽根は最優秀選手賞に「よしっ!」

 そして最優秀選手賞に選ばれたのが、福岡ソフトバンクホークスの4年目の内野手♯69曽根海成選手。曽根選手はウエスタン・リーグのゲームでもよく見てきたが、昨シーズンまでは背番号140の育成選手としてプレーしていた。自慢の足を生かしたスピードあるプレーに、ホークスのレギュラーショート♯2今宮健太選手にも劣らないと評される守備力で今年から支配下登録選手に。ウエスタンの今年の公式戦でも、前半戦ではチーム最多の70試合に出場。1軍昇格を目指している中で、2本のツーベースヒットを放っての最優秀選手賞受賞は、本人の自信になったことは間違いない。

 最優秀選手賞受賞者発表前に、チームマネージャーに『もしかすると選ばれるかもしれないので』とスタンバイを促された時に、『よしっ!』と拳を握りしめ、自分のやってきていることに手ごたえを感じた充実感いっぱいの表情が印象的だった。

 フレッシュオールスターゲームの最優秀選手はスター選手の登竜門と言われているが、育成選手出身初の最優秀選手賞として、今後どんな活躍を見せてくれるのか期待したい。

 最後に、私がDJを務めさせていただいているオリックス・バファローズからは♯66吉田凌投手、♯6宗佑磨選手、♯53吉田雄人選手、♯99杉本裕太郎選手の4選手が出場した。終了後、4選手が揃うベンチ前で、『どうだった?』と尋ねると、『めっちゃ楽しかったです!』と、4選手が口を揃えた。

 本当にいい表情で話してくれたことが本当に嬉しかった。プロは厳しい勝負の世界であるものの、選手にはいっぱい野球を楽しんでもらいたい。

 フレッシュオールスターゲーム、オールスターゲームも終え、いよいよシーズンは後半戦がスタート。是非この夏は1軍の球場はもちろんのこと、次世代のスター選手発掘に、ファームの球場へも観戦に足を運んでいただきたい。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」DJケチャップ●文

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