伊東監督も頭抱える事態…ロッテ打線、深刻“鷹恐怖症”
チーム打率1割台、伊東監督「前にも打球が飛んでくれない」
14試合のうち、2桁安打を放ったのは、わずか1度だけ。9試合で5安打以下に封じられており、5得点以上奪えたのは、12得点の5月25日の対戦のみだ。チーム打率は1勝5敗のZOZOマリンで181打数30安打の.166、1勝7敗の敵地ヤフオクドームで245打数45安打の.184と、ともに1割台で、トータルのチーム打率.176と、苦しい現状が浮き彫りになる。
今季ソフトバンクから勝利したのは、摂津と中田のベテラン2人から(中田には2敗、摂津にも1敗を喫している)で、現在、ソフトバンクでローテの柱を担う千賀、東浜、バンデンハーク、武田からは1勝も挙げられていない。
「言いたくはないけど、力の差を感じる。力でねじ伏せられている。前にも打球が飛んでくれない」。22日の試合後、伊東勤監督 はこう嘆いたが、その言葉通り、ストレートが140キロ台後半や150キロを超えるボールに力があるソフトバンクの先発投手に特に苦戦を強いられている。
「今のところ、どうやって対策をしていくかは分からない」と頭を抱える伊東監督。投手陣は対ソフトバンク戦は防御率4.38と、パ・リーグ5球団の中で、対オリックス(2.70)に次ぐ数字を残している。とにかく打てない、ソフトバンク戦のロッテ打線。打開する策はどこにあるのだろうか。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)