離脱者続出、“野戦病院”の楽天がつかんだ大きな1勝 窮地救った聖澤の一打
故障者続出も茂木が復帰、「2年目だけどすごい頼りになる」
ペゲーロ、岡島だけでなく、後半戦のチーム状況はまさに“野戦病院”。藤田、今江も離脱し、安定感抜群だった抑えの松井裕が左肩の炎症で登録を抹消された。早期復帰は厳しい見通しで、月曜以外すべて試合が組まれている地獄の8月を、守護神抜きで戦わなければならない。そんな左腕の登録抹消の日から3連敗。対照的に2位の福岡ソフトバンクは着実に勝利を重ね、ゲーム差なしに迫られるなど、まさに負の連鎖が拡大しようとしていた。
だがこの日、前半戦の快進撃を支えた茂木が6月19日以来の復帰。聖澤も「2年目なんですけどすごい頼りになる。これからもっと茂木は活躍してくれると思う」と、後輩を頼もしそうに語った。
もちろん、この1勝で大きく変わることはない。離脱した選手がすぐに戻ることはなく、8月1日からは好調の3位・埼玉西武との3連戦が待つ。「これからもっともっと厳しい戦いが待っていると思いますが、ファンの皆さんと選手ともに、優勝目指して頑張っていきましょう」と、聖澤はヒーローインタビューで呼びかけた。大量離脱でいきなり楽天に襲い掛かった正念場。ここで踏ん張れるかどうかが、リーグ制覇の大きなポイントとなる。