1軍は「常に意識」―「今めちゃ楽しい」オリックス3年目内野手・宗の魅力

昨季は1軍昇格も無安打「あの経験がモチベーションになっています」

 ボイスレコーダーを向けて、取材をスタートさせると、改まったような口調で話し始めたので、少し突っ込んで聞いてみた。

――いやいや、改まらずに普段どおり話してね(笑)。どんな思いがきっかけとなったのですか?

「いやぁ、僕は背番号6をもらっていて、1軍のゲームに1桁の背番号の選手が出られていないのは僕だけだったんですよ。それが本当にイヤだったし、悔しかった。昨シーズンの終盤に1軍に上がらせてもらったんですけど、全然ダメだったので(1軍3試合出場。4打数ノーヒット、3三振)、もう失敗したくないって、オフにしっかり調整してシーズンに臨みました。

――その1軍での経験が糧になっている?

「あの経験がモチベーションになっています! あの失敗が後に生きるための失敗だったんだなと思えるようにやろうと。プラスに考えていきたいですね。今年はプラス志向が、自分の中でできているので、失敗しても次々といけているのが、いいことだと思っています」

 確かに、今年の宗選手がグラウンドで放つ“ハッピー感”には目を奪われる。野球を誰よりも楽しんでやるんだという気概がビンビン感じられる。

――3、4月のウエスタン・リーグの月間MVPに選ばれた要因はどこにあると感じていますか?

「絶対的に気持ちなんですよね。技術とかを気にするより、自分の気持ちを高めて、めちゃめちゃハイテンションでプレーして、その結果打てなくても、気持ちをキープさせれば、調子も落ちることなく、うまくコントロールができていたなと思います」

――昨年まではうまくやろうとし過ぎていた?

「そうなんですよ。慎重にいきすぎていました。そう、今年は【アグレッシブベースボール…積極的野球】が僕のテーマです。メジャーリーグとかを見ていて、みんな楽しそうに野球をやっているじゃないですか。だから自分も楽しんでやろうと。今めちゃ楽しいですよ」

「『ああ、宗らしいなぁ』と思ってもらえるようになりたい」

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