1軍は「常に意識」―「今めちゃ楽しい」オリックス3年目内野手・宗の魅力
「『ああ、宗らしいなぁ』と思ってもらえるようになりたい」
――田口監督からはどういったアドバイスを?
「僕って気にする傾向があるので、よく言われるんですよ。『顔が暗くなっているから、もっと明るく楽しくやっていけ。失敗してもいいじゃないか』って。そういう監督がかけてくださる言葉は、本当に有難いです」
ギニア人の父と日本人の母をもつ宗選手は、明るい性格にバネのある走り方で、そのルックスからもアグレッシブなプレーを期待されていた。ケガに泣かされたこともあるからか、ここ2年間はそんな我々の期待とは少し違和感あるプレースタイルだったように私は思う。しかし、今年の宗選手は春先から、雰囲気が劇的に違った。ネクストバッターズサークルからスイングを2度ほどして打席に向かうまでの姿は、躍動感に溢れていてワクワクする。
打席ではバットを思いきり振りぬき、守備や走塁でも、ユニホームは誰よりも泥まみれ。ケガや結果を恐れてプレーしていた雰囲気はもうどこにも漂っていない。野球を楽しんでやるという思いが、宗選手の全身から滲み出ている。
――1軍への距離感は?
「今年は常に意識しています! けど、いつチャンスが来るか分からないので、1軍に行って絶対活躍するんだという気持ちを切らさないようにやって、後はしっかり結果を出して、声がかかるように準備しています」
――野球ファンに宗佑磨のここを見てもらいたいというところは?
「プレーで細かいところは色々ありますけど、やっぱり楽しんで野球をやっているところですね。『ああ、宗らしいなぁ』とかそういう風に思ってもらえるようになりたいです!」
宗選手らしさを宗選手自身も追求し、プロ野球選手として全身全霊で野球の楽しさを、さらに我々に伝えてくれることを楽しみにしたい。宗佑磨の爆発力に期待です!