大逆転V見え始めた埼玉西武、選手への信頼がにじむ辻監督の言葉

子供の頃の思い出、「なぜかセカンドの基満男さんが好きでね」

 炎獅子ユニホームを着用した7月21日からスタートした快進撃は、夏休みの子供たちにも嬉しい連勝となったはず。今月26日の本拠地オリックス戦では、来場者の子供全員に野球盤がプレゼントされるということで、辻監督の子供の頃の話も聞いてみた。

「佐賀県出身なので、隣の福岡県の平和台球場に、西鉄ライオンズの試合を見によく父親に連れて行ってもらいました。印象深いのは稲尾和久さん、中西太さん。でもなぜかセカンドの基満男さんが好きでね。すごく記憶にあります」

 現役時代は名二塁手として活躍したが、幼い頃から二塁手に興味があったようだ。

 高校時代は、厚紙を彫刻刀で掘り、消しゴムを丸くしてボールにした自作の野球盤でクラスメートと遊んでいたという。当時を懐かしそうに振り返り「何やってたんだろうな」と笑顔を見せた。

 一緒に遊んでみたい選手をたずねると「岡田、外崎とやりたいね。あの2人は声を出すから面白いんだよ」という答えが返ってきた。

 ある試合前には、練習中の岡田捕手に「岡田、野球盤やろうよ」と声をかける辻監督の姿があった。選手の自主性を重んじながら、コミュニケーションも大切にする指揮官の姿に、チーム好調の理由がうかがえた。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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