ダルビッシュ「すごく苦しい試合」も2連勝 5回2失点に「最低限の最低限」
デビュー2戦連続2桁奪三振も「初球のストライクが全然取れなくて…」
ドジャースのダルビッシュ有投手は10日(日本時間11日)、敵地ダイヤモンドバックス戦で5安打10奪三振2四球2失点(自責2)と粘投し、今季8勝目(9敗)を挙げた。ドジャースに移籍後2戦連続白星。さらに、デビューから2戦連続2桁奪三振は球団史上2人目という偉業を達成した右腕だが、自らの出来については「最低限の最低限」と振り返っている。ドジャースは8-6で勝利し、2連勝を飾った。
移籍後無傷の2連勝にも日本人右腕に笑顔はなかった。
「初球のストライクが全然取れなくて、すごく苦しい試合だったんですけど、何とか三振でアウトに取れて、何とかまとめられたかな。最低限の最低限ですけれど」
試合後に淡々とした表情で厳しい自己採点をつけた。
この日は序盤から制球が定まらず、5回までに106球と球数がかさんだ。それでも、リーグ屈指の攻撃力を誇るDバック打線相手に10奪三振の山を築いた。米スポーツ専門局「ESPN Stats & Info」のツイートによると、1900年以降のドジャース投手でデビューから2戦連続2桁Kを記録したのは、1954年のカール・スプーナー以来球団史上2人目の快挙だという。そして、メジャー通算980奪三振とし、1000奪三振の節目までも残り「20」と迫った。
粘投のダルビッシュを救ったのは、リック・ハニーカット投手コーチの一言だった。ダルビッシュは5回に先頭打者を四球で出塁させたが、ここから“魔球”カーブを効果的に使い、3者連続三振に打ち取った。