第6回ライオンズカップ開催、栃木さくらボーイズが劇的サヨナラで優勝

決勝戦の最終回に劇的ドラマ、栃木さくらが3点差を一気に返す

 8月8日に1回戦、9日に2回戦が行われ、勝ち抜いた高崎ボーイズ、宇都宮ポニー、日高リトルシニア、栃木さくらボーイズの4チームが、準決勝、決勝3試合を戦った。

 準決勝1試合目は、高崎ボーイズが宇都宮ポニーを7-1で退けた。2試合目は、栃木さくらボーイズが日高リトルシニアを6-2で下し、午後1時からの決勝戦は、高崎ボーイズと栃木さくらボーイズというボーイズリーグ同士の対戦となった。

 試合は高崎が2点を先制し、さらに先発の下慎之介が好投。最終回である7回表に追加点を入れ、高崎が3-0とリードする中で、栃木さくらが最後の攻撃を迎えた。すると栃木さくらは連打で下に襲いかかると、3四球を誘って押し出しで同点。最後は3番の植松慎一郎が右前にヒットを運び、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

 栃木さくらの駒野仁監督は「みんなが粘りに粘って、奇跡を作ってくれた。凄い走塁もあった。チームの雰囲気はずっと良かった」と、優勝の喜びを語った。

 リーグによっては、選考基準として、地域貢献や社会奉仕など野球以外の積極的な活動や、礼儀やマナーの良さを重視。実力に加えて、少年野球の模範となるチームを選抜したリーグもあった。また、同時期に開催されているジャイアンツカップの予選で健闘したが、惜しくも出場できなかったチームを選抜したリーグもあった。一生懸命頑張っている中学球児に晴れの舞台をプレゼントしようという、各リーグの意図が感じられた部分でもある。

 応援マナーもよく、ベンチも客席も笑顔が絶えなかった。プロ野球選手が日々活躍する夢の舞台で見せた全力プレーは、球児たちには一生の思い出になったことだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY