なぜ? 本塁打→レーザー送球→代打、ソフトB上林を工藤監督が代えたワケ
好プレー連発の上林に代打、「あまりいいデータは出ていない」
スタンドが一瞬ザワついた。26日にロッテと対戦したソフトB。6回1死一、二塁のチャンスで代打・川島慶三がコールされた時だった。代打を送られたのは、上林誠知だった。
意外だっただろう。上林はこの日、3点ビハインドの4回2死で、涌井から反撃の狼煙を上げる右翼への12号ソロを放った。6回には守備でも魅せていた。1死一、二塁で一二塁間を抜いた角中の右前安打を素早く処理すると、ワンステップで本塁へノーバウンドのレーザービーム。二塁を回った鈴木を間一髪で刺していた。
その直後に回ってきた絶好機。マウンド上には左腕のチェン・グァンユウが上がっていた。左対左の場面。勢いづいていたであろう上林を、工藤公康監督は下げた。
工藤監督はなぜ上林を、この場面で代えたのか。試合後、その理由をこう説明した。
「データ的にもあまりいいデータは出ていない。前の打席で本塁打を打っていたけど、対戦成績は良くなかった。あそこは1点、2点と取りたいところだったので、我慢してもらいました」
「(上林と柳田の)2つの守備が投手を助けてくれたのもありました。いい感じでチャンスを迎えたので。そのままというのもあったのかもしれないけど、対戦成績が良くないので代えました」