イチロー“球団新”を地元メディアも速報 左翼線への一打は「典型的イチロー」
球団記録更新の22本目代打安打「今季メジャーで最も代打安打を放っている」
マーリンズのイチロー外野手が、26日(日本時間27日)の本拠地パドレス戦で新たな“勲章”を手にした。7回に代打で出場し、レフト前ヒット。今季22本目の代打安打となり、マーリンズのシーズン最多代打安打記録(21本)を更新した。地元紙も続々と速報。外角への直球をレフト前に運ぶ技ありの一打に「典型的なイチロー」という声もあがった。マーリンズは2-1で延長11回サヨナラ勝利を飾り、1回無失点の田澤純一投手が3勝目(3敗)を挙げた。
MLBのイベント期間中のため、「ICHI」の愛称をユニホームに背負ったイチロー。1-1の同点で迎えた7回無死一塁に代打で登場すると、粘ってカウント2-2から右腕マトンの7球目の91マイル(約146キロ)の外角速球をレフト線へ運んだ。フェアゾーンぎりぎりに巧みに落とすヒット。無死一、三塁へとチャンスを広げた。その後、後続が倒れて得点にはつながらなかったものの、マーリンズは延長11回サヨナラ勝ち。3連勝を飾った。
ロス・グロードが持っていた球団最多代打安打記録(21本)を更新する今季22本目の代打安打を放ったイチローについて、地元紙「マイアミ・ヘラルド」は速報。「イチロー・スズキは7回にシングルヒットを放ち代打安打を22本とし、マーリンズのシーズン代打安打記録を更新した。ロス・グロードは2009年に21安打を達成し、この記録を樹立した。スズキは今シーズン、メジャーで最も代打安打を放っている」。イチローの代打安打22本は、2位のパット・バライカ(ロッキーズ)の15本を大きく引き離し、メジャー1位となっている。