地元紙が“猛プッシュ” 驚異の本塁打量産、スタントンはMVPに輝くべきか

現役時代にスーパースターだった指揮官も脱帽「どこまで飛ぶのか」

 そして、あらゆる打撃成績でキャリア最高を記録している一方、「彼の三振率はキャリアで最も低い」とも指摘。さらに「彼の肩を試す走者は、俯いてダグアウトへと帰る」と守備面での高い貢献度も称えている。また、「彼が勢いづいたことにより、マーリンズは13ゲーム差、勝率.500以下からワイルドカード争いを繰り広げるまでになった。彼は今シーズンを面白いものにした」とチームを躍進に導いている点もプラス材料と分析。シーズン50本塁打の時点で、ナ・リーグでは2007年のプリンス・フィルダー(当時ブルワーズ、50本塁打)以来の快挙となっていることにも触れている。

 記事では、MVP獲得へのライバルはポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)、ノーラン・アレナド(ロッキーズ)になると予想。特に、ゴールドシュミットについては例年通りの「素晴らしいシーズン」を送っているとしながら、「毎年多くの選手が記録しているような成績だ」とも指摘。一方で、「スタントンは並外れて素晴らしいシーズンを送っている」と両者の“違い”に言及している。

 また、米スポーツサイトの「スポーツ・オン・アース」では、「スタントンのスイングに浸る」とのタイトルで特集記事を掲載。現役時代にヤンキースのスーパースターだった現マーリンズのドン・マッティングリー監督から見ても、スタントンは並外れた力の持ち主だという。

 記事によると、指揮官は「本当に素晴らしいね。ホームランには2種類あると思うんだ。私がかつて打っていたような本塁打。『これは入るのかな?』という本塁打のカテゴリーに分類される。フェンスを超えた後、『おお、入ったよ』というようなね。そして、スタントンのような本塁打。このカテゴリーにおいて問われるのは、どこまで飛ぶのかということだ」と笑みを浮かべていたという。その飛距離は、スーパースターから見ても別格というわけだ。

 現役最強スラッガーはどこまで本塁打数を伸ばすのか。チームをプレーオフに導けるのか。そして、MVPを受賞することは出来るのか。残り1か月、そのバットから目が離せないことは確かだ。

(Full-Count編集部)

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