DeNAか巨人か― CS進出巡り2か月近く続くセ3位争いの結末やいかに
3位を死守するDeNAと追い上げる巨人
DeNAも春先は主砲の筒香嘉智が不振にあえいだが、開幕時はレギュラーでさえなかった宮崎敏郎が首位打者争いに参戦する活躍。開幕当初不振のためセットアッパーに配置転換された守護神・山埼康晃の復活もあり、戦線に踏みとどまった。
巨人が5割のラインに到達したのは8月22日。しかしなかなか貯金が積みあがらない。守勢に回るDeNAは8月22日からの広島戦で、史上4例目の同一カード3試合連続サヨナラ勝ちという離れ業で踏ん張る。
9月10日の試合終了時点で、両者はついにゲーム差なしとなったが、9月12日、DeNAは首位広島に快勝、巨人は阪神・藤浪晋太郎を打ち込んで序盤の劣勢を盛り返すも、引き分けに持ち込むのがせいいっぱい。その差は0.5に広がった。
この間、巨人は26勝17敗2分、DeNAは23勝21敗2分。明らかに巨人に勢いがあるが、DeNAもサイドバイサイドの争いから脱落しまいと踏ん張っている。DeNAはこの間、1度も3位の座を明け渡していない。
両リーグの1位チームにマジックが出る中、この両チームのつばぜり合いはいつまで、続くだろうか。成り行きから目が離せない。
(広尾晃 / Koh Hiroo)