同僚も脱帽、“唯一無二”の上原浩治のプロ意識「『ちくしょう』って感じさ」
「高めに投げ込み、スプリット。その組み合わせは他の誰よりも優れている」
記事では「ウエハラは今も彼をここまで支えたものによってサバイブしている。トリッキーなスプリットに高めへの直球。後者はまるでスピードガンなど意に介していないかのようなものだ」として、再びモンゴメリーの証言を伝えている。
「彼は今もかわらず88マイルの直球で活躍している。僕たちは、『コウジ、今日は90マイル(約145キロ)を出すのか?』って感じだけど、彼はいつも『ノーチャンスだよ』という感じなんだ」
「彼とキャッチボールをしたんだ。彼はとにかく安定している。彼の投球は球界にいる多くの選手とは全然違う。高めに投げ込み、そしてスプリット。その組み合わせに関しては他の誰よりも優れている」
同じメジャーの投手に「全然違う」と言わしめる投球スタイル。まさに、メジャーでも唯一無二の投手というわけだ。モンゴメリーはさらに、上原の英語力が高いことなども明かしたという。
現在、原因不明の体調不良で、9月2日を最後に登板間隔が空いている上原。ブログでは、膝などが腫れ、病院で検査を受けたことも明かしていたが、すでに2度目の投球練習を行ったと11日に報告。「前回と同じように、30球ほど…。バッターも立ってもらい、カウントもつけて。もう腫れも、痛みも引いてきたし、早く試合に復帰したいけど、チームのメニューにそってやらないといけないみたいです(^_^;)」としている。
カブスは8~10日のブルワーズとの首位攻防戦で3連敗を喫した。地区優勝、そして2年連続の世界一に向け、豊富な経験を誇る上原がここからカブスにとって重要な存在となることは間違いない。そして、上原本人にとっては、来季以降に向けて重要な期間となる。
同紙の取材で、上原は引退の時期について「おそらく、オフシーズンにどの球団からもオファーがない時でしょうね」「オフの度に、これで最後になるかもしれない、と感じています。だからこそ、常に野球に対しての愛情を持って自分はプレーをしています」と話している。残りシーズンでの獅子奮迅の活躍に期待したいところだ。
(Full-Count編集部)