早実清宮の一問一答全文…人生の分岐点は中学1年「世界大会で優勝したこと」
「悔しさがなければ、プロの世界でやっていけないと思う」
――王さんと同じく、最後に甲子園に出られなかった悔しさが、プロ入り決定の要素になった?
「決勝で負けてから、いろいろなところで惜しさは増えていった。今でも甲子園に行きたかったという思いはある。惜しさは一生忘れないし、その悔しさがなければ、プロの世界でやっていけないと思う」
――12球団はどこでもOKか、話を聞いた上で判断したいか?
「これからなので、まだちょっと」
――プロで通用するなと思うところは?
「プロで通用するところは、まだわからない。足りないところは、バットが違うので。トレーニングをして、パワーをもっとしっかりつけたいです」
――大学に通信などで単位を取るという選択肢はない?
「ないです」
――同学年でプロ志望する仲間とプロで頑張っていきたい気持ちはある?
「大切な仲間なので。みんなで頑張りたいと思います」
――意思を表明した今の心境は?
「『友達からもどっちなんだ?』とずっと聞かれていた。そういう面ではすっきりしました。ここからプロを目指すので、その厳しさ、やってけるのかなという不安がないわけではない」
――北砂リトルリーグの経験はどうだったか?
「最初は野球好きの少年だったんですけど、自分の人生が大きく変わったのは、世界大会で優勝したことだと思います。あの経験が今の自分にとっては大きかったと思います」
――プロ野球選手として、どんな存在になりたい?
「高校時代からたくさんの方たちが応援して下さり、ものすごく自分の力になっていた。プロでもたくさんの人に応援していただけるように、自分のプレーで見ている人たちを幸せにしたい。自分の野球選手としての理想像はそこにあります」
――将来的な夢はメジャーというが、海外FA権までやるか? チャンスがあればすぐに行きたいのか?
「そこまで具体的に考えていない。どういう野球選手になるかで変わってくると思います」
――向学心旺盛ですが、大学に進んだら「これは勉強していたかな」というのは?
「経済学ですかね」
――中村選手(広陵)など、U-18にはプロを志望する選手がいたが、彼らの存在が決断の決めてになった?
「それはないです」
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)