パ・リーグ6球団共同企画がKoboパーク宮城で成功を収めたワケ
他の球場にはない特徴を生かしてイベントは成功に
「このイベントのために、県外から来ました」というイーグルスファンの親子がいたように、コロコロコミックとのタイアップイベントの影響力は非常に大きかった。成功を収めた理由の一つとして、Koboパーク宮城の強みでもあるスマイルグリコパークにてイベントが行われたという点が挙げられるが、なぜ、スマイルグリコパークに集約して行ったのか。
株式会社楽天野球団の事業本部本部長の大石幸潔氏は「この球場におけるお子様の比率は全体の中の10%くらいです。イーグルスでは、そのお子様たちに楽しく過ごしていただく日として、この3連戦のように観覧車やメリーゴーラウンドに無料で乗れる『イーグルスキッズの日』を設けています。そのタイミングに合わせて、お子様に人気のあるコロコロコミックのキャラクターやイベントを全部集めることにより、スマイルグリコパークに来れば誰でも楽しめるようにしたいと思い、ここに全てを集約して行いました」と説明する。
イーグルスは他の球場にはないスマイルグリコパークという特徴を存分に生かし、家族連れの満足度を高め、来場者を増やすことに成功している。このイベントも、ここに集約して行ったことで得られた成功であると言えるだろう。
大石氏は最後に、今回のコロコロコミックとのタイアップイベントをきっかけに初めて球場に足を運んだファンに対し、「ここでは野球を楽しむことができ、それ以外にも朝から晩まで楽しんでいただけるような球場を目指しています。歩き回るだけで一つ一つ異なる発見ができるように心がけていますので、来るたびに新しい発見をしていただき、また足を運んでいただけると大変うれしく思います」と笑顔で呼び掛けた。
これで今季の6球団共同型企画「パ・リーグ 親子ヒーロープロジェクト」の全日程が終了。2014年が「ウルトラマン」、2015年が「仮面ライダー」。昨年が「動物戦隊ジュウオウジャー」とのコラボでイベントが行われてきたが、来季はどのようなタイアップが行われるのだろうか。パ・リーグ6球団が展開する今後の取り組みにも注目していきたい。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)