100打席以上でのNPB最高打率は“当確” ハム近藤、来季は夢の4割に再挑戦
選球眼も光る近藤、出塁率は驚異の.560
近藤健介は、100打席以上でのNPB史上最高打率をマークする可能性が極めて高い。
【規定打席以上のNPBの打率5傑】
1バース 1986年(阪神).389(453打数176安打)
2イチロー 2000年(オリックス).387(395打数153安打)
3イチロー 1994年(オリックス).385(546打数210安打)
4張本勲 1970年(東映).3834(459打数176安打)
5大下弘 1951年(東急).3832(321打数123安打)
近藤の先輩にあたる日本ハムの前身・東映の張本、東急の大下の名前もある。椎間板ヘルニアを発症しなければ、近藤は今季どこまで打率を上げたか。バースの記録を抜いたのではないかと惜しまれるところだ。
近藤は安打製造機だが、同時に極めて選球眼が良い。安打数67に対して四球数は57、出塁率は驚異的な.560にもなる。出塁率が高いということは、打席が増えても打数がなかなか増えないことを意味する。これは安打1本当たりの打率が高くなることでもある。打率記録に挑戦するうえでは、非常に有利だ。そしてもちろん、チームへの貢献度も極めて高い。
来季の近藤健介には、再び「打率4割」という夢の記録への期待がかかる。万全の体調で挑戦してほしいものだ。
(広尾晃 / Koh Hiroo)