西武山川“3冠王”、楽天最下位…データで見るペナントレース終盤戦【パ編】
8月以降に活躍した投手は…
○8月以降の先発投手勝ち星5傑
菊池雄星(西)9戦6勝2敗 68回 82K 防御率1.99
東浜巨(ソ)8戦6勝2敗 47回 39K 防御率3.45
バンデンハーク(ソ)9戦5勝2敗 56.1回 66K 防御率3.04
野上亮磨(西)9戦5勝3敗 55.2回 53K 防御率3.46
高梨裕稔(日)6戦4勝0敗 41回 33K 防御率3.29
酒居知史(ロ)8戦4勝1敗 56回 36K 防御率3.05
石川柊太(ソ)11戦4勝1敗 35回 31K 防御率5.66
千賀滉大(ソ)9戦4勝2敗 60.2回 65K 防御率2.52
金子千尋(オ)9戦4勝2敗 62.1回 61K 防御率2.89
山岡泰輔(オ)10戦4勝4敗 60.1回 54K 防御率4.77
則本昂大(楽)9戦4勝5敗 70.2回 69K 防御率2.04
有原航平(日)9戦4勝5敗 62.2回 45K 防御率4.60
ハーラーダービーで競り合い、ともに最多勝を確実にした菊池と東浜が6勝2敗で並んでいる。しかし、両者の防御率、奪三振には大きな差が出た。東浜の勝利は打線の援護が大きかったが、菊池は自分の力で勝ち星を稼いだと言えよう。
○8月以降のセーブ数5傑
サファテ(ソ)24戦21S0H 23.1回 36K 防御率1.54
増井浩俊(日)19戦11S3H 19.2回 34K 防御率3.20
平野佳寿(オ)19戦10S1H 19回 20K 防御率1.89
内竜也(ロ)18戦9S1H 17回 13K 防御率5.29
増田達至(西)20戦7S1H 20回 19K 防御率1.80
セーブNPB新記録をマークしたサファテが圧倒的な21セーブを挙げた。ソフトバンクの後半戦の独走を支えたのはサファテの働きがあったからこそだ。
楽天は松井裕樹の故障離脱の間、福山がクローザーに回ったが、2人合わせて7セーブ。チーム不振を反映している。
○8月以降のホールド数5傑
近藤大亮(オ)29戦0S16H 23.1回 41K 防御率2.83
岩嵜翔(ソ)24戦1S15H 19.2回 23K 防御率2.63
マーティン(日)16戦0S15H 19回 12K 防御率0.00
モイネロ(ソ)22戦1S13H 17回 20K 防御率3.66
松永昂大(ロ)19戦0S11H 20回 15K 防御率3.46
オリックスの近藤が16ホールドで1位、日本ハムのマーティンは16登板で無失点だった。両チームともにポストシーズンに届かなかったが、これらのセットアッパーは来季に向けて期待できる。
ソフトバンクは岩嵜、モイネロがまずまずの活躍を見せた。
後半戦から活躍した選手は、オールスター戦に選ばれることはなく、規定打席や規定投球回数に達しないことが多い。シーズン成績として評価されない場合が多いが、貢献度は非常に高いことがわかる。こういった選手たちは「来季こそはフルシーズンで」と意気込んでいることだろう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)