ヤンキース突破、田中将大の快投から“劇変”も「自分でそれ言ったらダサい」
第3戦で気迫十分の投球、流れ変えるも「それは周りの人が判断して」
ヤンキースは11日(日本時間12日)、インディアンスとの地区シリーズ第5戦に5-2で勝利し、5年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。敵地で2連敗を喫したものの、本拠地に戻った第3戦で田中将大投手が7回3安打無失点7奪三振1四球と快投。気迫十分の投球で勝利だけでなく、シリーズの流れも引き寄せ、奇跡の3連勝を呼び込んだ。ただ、右腕は「それは周りの人が判断してください。自分でそれを言ったらダサいっしょ」と冗談交じりに話し、次のステージへと目を向けた。
地区シリーズ突破の瞬間を田中はブルペンから見守った。第3戦から中2日となったこの試合、“総力戦”に備えてブルペンで待機。結果的に、ヤンキースはサバシア、ロバートソン、チャプマンのリレーで逃げ切ったが、もしもの場合に備えて心の準備は整えていた。
「(どんな場面で行くかの説明は)ないですよ。とりあえず、みんなで揃って(ブルペンに)行っただけなんで。(気持ちの準備?)それはそうですよ。入るわけなんだから」
試合はグレゴリアスの2打席連続本塁打で3点を先制したヤンキースが、5回に1点差に迫られたものの、9回に2点を追加して勝利。「本当に今日もしびれるゲームでしたけど、勝って次に進めたのでよかったです」。今季リーグ最多のシーズン102勝を挙げたインディアンスを、91勝でワイルドカードに進んだヤンキースが打ち破った。