松坂世代2人、1軍で輝けなかった選手も…第1次で戦力外となった“元ドラ1”は?

巨人、中日からは各3選手が戦力外に

 片山と同じ2005年に大学・社会人ドラフトの希望入団枠制度でプロ入りした中日・八木智哉投手、阪神・高宮和也投手も戦力外となった。

 創価大から日本ハムに希望枠で入団した八木は1年目の2006年に2桁勝利となる12勝をマークして新人王を獲得。だが、2007年に左肩痛を発症し、その後は成績が下降。2009年に9勝を挙げたものの、2013年1月にトレードでオリックスへ。2014年オフに戦力外通告を受けると、トライアウトを経て中日に入団した。1年目の2015年は開幕ローテ入りしたが、4勝止まり。今季は2年ぶりの白星を挙げたものの、1勝に終わり、戦力外通告となった。

 高宮は大体大浪商高、徳山大を経て、ホンダ鈴鹿から希望枠で横浜に入団。1年目は8試合に先発するなど、18試合に登板。2年目からは中継ぎとなったが、目立った活躍は見せられず、2010年オフにトレードでオリックスへ。2013年にFAでオリックスへ移籍した平野恵一の人的補償で阪神へ移籍すると、2015年には左のワンポイントとして52試合に登板し、2勝8ホールドとキャリアハイの成績を残した。今季は1軍登板はなかった。

 中日では2007年の高校生ドラフト1位で浦和学院高から入団した赤坂和幸外野手も戦力外となった。投手としてプロ入りし、1年目の2008年に1軍初登板を果たしたが、その後は結果を残せず。2010年オフに育成選手となり、投手から外野手に転向。2014年途中には再び支配下選手に。2015年には35試合に出場し、投手と野手で共に1軍出場を果たす珍しい選手となったが、目立った活躍は出来なかった。

 今オフ戦力外となった中日・野村亮介投手、ヤクルト・竹下真吾投手はともに2014年のドラフト1位。三菱日立パワーシステムズ横浜から中日入りした野村は、落合博満元GMが1位指名を決めた右腕だったが、1年目の2015年に3試合に登板しただけ。ヤマハからヤクルトに加入した竹下も、1軍登板は2016年の1試合のみ。期待値の高いドラフト1位にも関わらず、わずか3年で戦力外となった。

 球団別で見ると、巨人、中日が3人ずつ、かつてのドラフト1位選手の戦力外を決断。だが、ドラフト指名時の球団で見ると、横浜及びDeNAが4選手、中日、楽天が2選手ずつとなる。今後、トライアウトや育成契約などで現役の道を模索する選手、ユニホームを脱ぐ選手と、それぞれが決断を下していくことになる。元ドラ1選手たちはどのような道を歩んでいくのだろうか。

第1次通告期間で戦力外となった元ドラ1位の通算成績は

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