前田健太、世界一へ不可欠な存在に 最強守護神も信頼「とてつもない助け」

米メディアも前田を絶賛「支配的」「右打者に対しては特に脅威」

 メジャー最強左腕も絶大な信頼を寄せている。カーショーは記事の中で「我々の武器の一つだと思っている。確かに先発として出来るだけ長く投げたいけど、彼らにボールを託すことで事はよりうまく運びやすくなるよ」と言及。昨季のポストシーズンでは、カーショーとジャンセンに過度の負担がかかっていたが、今季は前田やモローがいることで、2人は本来の役割に徹することが出来ている。中でも、先発ローテーションから外れながら、ブルペンで新たな役割を高いレベルでこなしている前田の存在は大きい。

「ポストシーズンではローテーションの枠が与えられなかったが、マエダはブルペンの対右打者のスペシャリストとしての役割を喜んで果たした。彼は支配的で、3イニングでの登板で9人の打者全てを打ち取った」

 このように、記事では「リリーバー前田」を絶賛。そして、メジャー最強守護神も自身にバトンをつなぐ日本人右腕に早くも絶大な信頼を寄せている。

 ジャンセンは「我々はとても素晴らしいブルペンだ。自分がヒーローになろうとしているわけではないが、チーム、そしてロバーツ監督が求めることならなんでも、試合に勝つために自分のすべてをつぎ込む準備はできている」とした上で、前田についても「ケンタはロースターの層がどれほど厚いか理解している。ポストシーズンでは簡単に先発の座につけるのに、彼は小さなことが勝利には欠かせないということをわかっている。この先、とてつもない助けになるだろう」と話している。

 また、米誌「スポーツ・イラストレイテッド」もドジャース2連勝の鍵となったポイントのうちの1つに「信じられないブルペン」を挙げ、その中で「先発5番手のマエダは短いイニングで効果を発揮する。右打者に対しては特に脅威であり、ローテーションでの彼の経験は複数イニングの登板に適したものである」と前田の働きについて特筆している。

 リーグ優勝決定シリーズはシカゴのリグレー・フィールドに舞台を移し、17日(同18日)に第3戦が行われる。次戦はダルビッシュが先発だが、敵地3連戦でも前田が重要な役割を担うことは間違いない。29年ぶりの世界一へ、キーマンの存在感は増すばかりだ。

(Full-Count編集部)

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