鷹・東浜&楽天・塩見が投げ合うパCSファイナルS第1戦 両球団のキーマンは?
東浜、塩見の両投手が先発、データで見るキーマンは?
【10月18日の予告先発 今季のレギュラーシーズンの対戦成績】
〇福岡ソフトバンク:東浜投手
対楽天 5試合3勝2敗 32回2/3、7失点、防御率1.93
〇楽天:塩見投手
対福岡ソフトバンク 1試合1勝0敗 5回1/3、1失点、防御率1.69
塩見はデータが少ないが、両投手ともに相手チームとは相性がいい。東浜は今季、離脱者が続出したチームの投手陣を救い、最多勝に輝く活躍を見せた。リーグ優勝を決めた試合でも、気負うことなくさすがの快投を披露。対戦機会の多かった東浜を、楽天野手陣が攻略できるかどうかが大きな鍵を握る。
塩見は、9月23日の試合では福岡ソフトバンク打線に付け入る隙を与えない好投で、自身3勝目を挙げている。今季は腰痛などに苦しめられ貯金を作ることはできなかったが、勝ちが付かなかった試合や、自身の最終戦となった9月30日の千葉ロッテ戦でも、確かに存在感を見せ付けてきた。大事な初戦、王者・福岡ソフトバンクに食らい付いていきたい。
【対東浜のキーマン】
・ウィーラー:13打数5安打2本塁打 打率.385
・島内:12打数4安打 打率.333
【対塩見のキーマン】
・今宮:3打数2安打 打率.667
東浜に相性がいい楽天の打者はウィーラー。5安打2本塁打というのは福岡ソフトバンクにとっては大きな脅威だ。ウィーラーは埼玉西武とのファーストステージ第3戦でも、勝負を決める追撃弾を放っている。福岡ソフトバンク投手陣は、「お祭り男」たちをこれ以上乗せないように細心の注意を払わなければならない。
対戦機会が少ないため、明らかに塩見と相性のいい福岡ソフトバンクの打者を挙げることはできないが、今宮が3打数2安打。球界屈指の遊撃守備に加え、小技も長打力も備える今宮は、あらゆる意味で要注意だ。ロースコアのゲームが予想されるだけに、勝負を決する「一発」に警戒したい。
クライマックスシリーズファーストステージでは、「パ・リーグのクライマックスシリーズは、初戦をものにしたチームが次のステージに進出している」というこれまでのデータを、初めて楽天が覆した。シーズン中、福岡ソフトバンクとは熾烈な優勝争いを繰り広げたこともあって、このファイナルステージに懸ける思いは強いことだろう。1勝のアドバンテージは大きいが、ファーストステージで手にした勢いのまま、大番狂わせを演じたい。
一方の福岡ソフトバンクは、休養十分で楽天を迎え撃つ。シーズン中は最も苦戦した相手が勝ち上がってきたため決して油断はできないが、ホームの声援も味方につけて、リーグ覇者の貫禄を見せ付けたい。今後の展開を占う意味でも大事な初戦。緊迫した試合を制するのはどちらになるか、大きな注目が集まる。