鷹・柳田、日本S進出導く2安打1打点 電撃先発も「本塁打競争の方が緊張した」

突然の1軍合流&電撃スタメン、「絶対に無理やろ」も勝利導く活躍

 試合後に「面白かったですね。久々に野球が出来たので楽しかったです」と笑顔が広がった柳田。ブランクによる影響はなかったのか――。この疑問に「思ったよりも普通だな、と。感覚のズレは自分の想像よりはズレていなかったので、どんどん振っていこうと思っていました」と、あっけらかんと振り返った。

 突然の1軍合流が決まったのは、前日21日の午後。「いろんな人から電話がありました。『出られるか?』と。『たぶん出られます』と。監督とは昼に話して『いけるか?』みたいな」。最終的には、この日の打撃練習を首脳陣が確認し、ゴーサイン。いきなりのスタメン出場が決まった。

「自分的には絶対に無理やろと思いましたが、まあいっかと、打てんでもともとという気持ちでいったのが、逆に良かったのかなと思います。不安はないですね。誰かが打つでしょ、と思っていました」と語った柳田。「ぼちぼち振れましたね。せっかく使ってもらいましたし、他にも城所さんとか活躍されている中で使ってもらったので何とかしたいという気持ちはありました」とチームメートへの思いも胸にグラウンドに立った。

 いきなりのスタメン復帰。しかも、日本シリーズ進出に王手をかけての一戦にプレッシャーがありそうなものだが、「プレッシャーにはならなかったです。(オールスターの)ホームラン競争のほうが何倍も緊張しました」と話して報道陣の爆笑を誘った柳田の表情はとびきりの笑顔だった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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