指名漏れの悔しさバネに成長 再び迎える運命の日 24歳外野手が秘める思い
日の丸背負いアジア王座奪還にも貢献、ドラフトが迫る心境は…
「都市対抗は厳しい予選を勝ち抜かなくては出られない。常勝チームだからと言って、必ず勝てるわけではありません。どんな時でも、最低限の仕事が出来るように心がけてきました」
10月2日から8日まで台湾で行われたアジア選手権にも侍ジャパン社会人代表の一員として参加。予選から全試合に出場し、国を背負うという責任を感じながらプレー。2大会ぶりとなるアジア王座奪還に貢献した。
2年前よりも確実に経験を積み、再びドラフトの日を迎える24歳の外野手。ただ、菅野自身はドラフトよりも、11月2日に開幕する社会人野球日本選手権大会に目を向けている。
「ドラフトは自分でコントロールできません。大学で指名漏れも味わったけど、結果に左右されても仕方ない。それよりも、自分の出来ることをやった方がいいと思います。その方が自分のためにもなるし、チームのためにもなります。今は、日本選手権で自分の調子をいいところに持っていけるように、目の前のことに集中するだけです」
悔しい思いをしたあの日から、目の前のことに全力で取り組んできた2年間。やるべきことはやってきた。あとは吉報を待つだけだ。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)