楽天6位指名の仙台育英・西巻 スカウト歴「10数年」のプロを唸らせた守備

ドラフト会議で楽天から6位指名された仙台育英・西巻賢二【写真:高橋昌江】
ドラフト会議で楽天から6位指名された仙台育英・西巻賢二【写真:高橋昌江】

楽天から指名挨拶を受け「ドラフト当日よりもプロになる実感が沸いてきた」

 26日のドラフト会議で楽天から6位指名された仙台育英・西巻賢二内野手が31日、宮城・多賀城市の同校で長島哲郎スカウト部長と担当の上岡良一スカウトから指名挨拶を受けた。

 表に「一緒に頑張ろう」、裏に「夢と感動」と梨田昌孝監督の直筆メッセージが添えられたドラフト会議入場証をプレゼントされた西巻。長島スカウト部長から「名前を呼ばれてどうでした?」と聞かれると、「ホッとしました」と指名直後の心境を伝えた。

 球団からの指名挨拶を受け、「ドラフト当日よりもプロになる実感が沸いてきました。必要としているという話をいただいたので評価に恥じないようにこれからも頑張りたいと思います」と表情を引き締めた西巻。上岡スカウトは「彼の野球に対する真摯な取り組み方と野球センスに惚れ込んで指名しました。今日、顔を見て、やっぱり指名してよかったなと感じています」と笑顔だった。

 楽天はその守備力を高く評価した。上岡スカウトは練習試合や甲子園で観たプレーを語った。

「1アウト二塁でショートに打球が飛んできたら、普通は一塁に投げますよね。それを二塁に投げて、二塁ランナーを先にアウトにした。セカンドの選手も上手く、打者走者もアウトにした。これ(判断)はなかなかできることじゃない。しかも、三遊間の打球を難しい体勢で捕ってのプレー。目配り、気配りがあり、相手のチームがどういった攻撃をしているか、ランナーがどこにいるのかを頭に描きながらプレーできている。10数年、スカウトをやっていて、高校生でここまでできる選手はいなかったので、そういったところに惚れ込みました。外野からボールが返ってきても、パッとランナーを見る。とにかく、どんな状況でも最善のプレーをしている」

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