「臨機応変」采配で巻き返すDeNAラミレス監督、際立つ3捕手の起用法
CS、日本シリーズの3捕手の成績は…
しかし短期決戦のCSや日本シリーズでは様相は変わる。以下はCSファーストステージ以降の3捕手の打撃成績。
嶺井博希 9試合26打数3安1本3点 打率.269
戸柱恭孝 9試合15打数0安0本0点 打率.000
高城俊人 5試合17打数4安0本0点 打率.429
戸柱はポストシーズンまだ無安打。不振を極めている。このこともあって、ラミレス監督は途中から嶺井を多く起用するようになった。高城は濱口である点は変わらずだが、ここへきて打棒が振るっている。
以下は3捕手が先発マスクをかぶったときの先発の投手成績。
戸柱恭孝 4試合0勝1敗18.2回 防御率5.30
嶺井博希 7試合3勝3敗33.1回 防御率4.50
高城俊人 2試合2勝0敗14.2回 防御率1.23
やはりポストシーズンでも、嶺井の方がリードでは優れている。また高城と濱口の相性はここへきてますますよくなっている。
打力を期待していた戸柱が打てないとなると、正捕手を嶺井にスイッチして「守り」を重視する方針に切り替える。レギュラーシーズンの実績にこだわらないラミレス監督の臨機応変な采配が見てとれる。福岡へ戻っての第6戦、ラミレス監督はどんな捕手の起用をするだろうか。
(広尾晃 / Koh Hiroo)