鷹サヨナラ導いた中村晃の本塁突入、村松コーチが「賭けに出た」理由とは
村松コーチ自身「痺れました。泣きましたよ」
「普通に送球が跳ねなかったら、楽々アウトでしたけど、それならしょうがないかなと。あとは(川島)慶三のここ1番のツキですね。やっぱりバッターですね、持っているか持っていないか。慶三はスクイズに失敗してから良くなかった。ここまでツキを溜めて、最後に一気に吐き出すような感じもありましたから」
村松コーチといえば、日本シリーズ第2戦でリプレー検証の末に判定が覆った今宮の「神の右手」を生み出した1人。右翼・梶谷がシートノックに入っていなかった点、イニング間の梶谷のキャッチボールを見て、どこかしらに不安を抱え、100パーセントの送球が出来ないと読んで本塁に突っ込ませていた。
「今日の方がギャンブルでしたね。確率的には低いかなとは思いました。ランナーも(中村)晃ですし、あれが柳田とか今宮なら楽勝で回せたでしょうけど。一瞬の判断だったので、痺れました。泣きましたよ」
サヨナラ勝ちでの日本一決定というドラマチックな結末の裏には、勝負をかけた三塁コーチの一瞬の判断があった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)