今季好成績も退団 ヤンキース監督退任劇の“裏事情”を米敏腕記者レポート

退任が決定したヤンキースのジョー・ジラルディ監督【写真:Getty Images】
退任が決定したヤンキースのジョー・ジラルディ監督【写真:Getty Images】

好成績を残しながら今季限りで退任「ヤンキースとの間に何があった?」

 メジャー随一の名門球団ヤンキースは今季、復活を遂げた。52本塁打を放った新人のアーロン・ジャッジ外野手、昨季後半戦から台頭したゲイリー・サンチェス捕手ら若手が躍動し、ア・リーグ東地区2位でプレーオフに進出。ポストシーズンでは田中将大投手の圧巻の活躍もあり、地区シリーズでリーグ最高勝率のインディアンスを3勝2敗で撃破すると、リーグ優勝決定シリーズでは世界一に輝いたアストロズをあと一歩のところまで追い詰めながら、3勝4敗で敗れた。

 来季以降への期待も高まる1年となったが、オフには10年間チームを率いたジョー・ジラルディ監督の退任が決定。ヤンキースは違う指揮官のもとで、黄金時代の再来を目指すことになった。ジラルディ監督の采配には批判が集まることも多かった。ただ、今季は91勝71敗の勝率.562と好成績を残しており、ア・リーグ東地区を制したレッドソックスのジョン・ファレル監督、ナ・リーグ東地区で優勝したナショナルズのダスティ・ベイカー監督と同様、シーズン後の“解任劇”には驚きの声もあがった。

 世界一が至上命令のヤンキースとはいえ、なぜ球団はジラルディ監督を切ったのか。米記者がその理由を掘り下げており、若手選手からの人望の無さが大きかったと結論づけている。

 現在、米新興スポーツメディア「ファンラグ・スポーツ」に所属するジョン・ヘイマン記者は、スクープを連発することで知られる敏腕記者。「ファンラグ・スポーツ」で「ヤンキースとジョー・ジラルディの間には何があったのか?」と特集記事を執筆している。理由として挙げているのは、2つの事実だ。

生え抜き2選手を中心に若手との関係に問題が?

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