注目される起用法、大谷翔平は二刀流で成功できるのか 米記者に聞いてみた
人間性にも心酔、「彼はスターになるだろう」
「オオタニと通訳と3人でインタビューは行われた。私にとって彼はほとんど孫のような年齢なんだけど、これまで取材で接してきた中で最も素晴らしい人間性を備えた若者の一人だと感じたよ。彼はすごく物腰丁寧で全ての質問にきちんと答えてくれた。これこそ日本で人気を誇る理由なんだなと思ったよ。
99マイル(約159キロ)のボールを投げるし、打撃もすごい。投げて打つということは野球界で誰もやったことがなかったことだ。ベーブ・ルースなんだよ。彼はスターになるだろうね。シーズンオフは彼の話題で埋め尽くされることになるね」
同氏は大谷の人間性に心酔した様子で、今後の大谷フィーバーも予想した。それではメジャーでの二刀流実現についてはどう見ているのか。
昨年のGM会議でほぼ全球団のGMに「二刀流大谷」について直撃したという同記者は「多くのGMは二刀流について可能だと言っていたよ。そこで今年の春にも彼に会いに行ったんだ」と振り返りつつ、次のように語った。
「オオタニが二刀流で成功できるかは誰もわからない。ベーブ・ルースですら(レッドソックス時代に)ピッチャーとして登板機会がない時に、外野手で少しプレーしただけだった。ヤンキースにトレードでやって来た時には投手ではなく、野手に専念しろということで、そこで終了だった。メジャーと日本の野球はあまりにも違いすぎる。日本でできたことが、そのままアメリカでも再現可能か、ということはわからないんだ」
そう慎重に分析する裏には、打者としてメジャーに適応できるかどうかという懸念も影響しているようだ。