西武が本拠地改修に180億円をかける意味 菊池は「モチベーションになる」
メットライフドームエリアの改修およびボールパーク化を発表
来年2018年に埼玉・所沢に本拠地を構えて40周年を迎える埼玉西武ライオンズは、15日に記者会見を行った。この節目を機に、本拠地・メットライフドームエリアの改修およびボールパーク化、若獅子寮、室内練習場など育成強化のための施設の改修計画を発表した。着工スタートは今年12月。2021年春を完成予定としている。
後藤高志オーナーが「具体的には、3年前ぐらいから」考案してきたというボールパーク化計画。ホームスタジアムの観客席には、バックネット裏VIPラウンジ、『砂かぶりシート』の新設、周辺施設では、屋内外にキッズパーク設置、授乳室、フードエリアの充実化など、野球ファンにはより快適に、野球ファン以外でも、様々な楽しみ方ができる場を提供し、ファン拡大を目指していく。
同時に、老朽化に伴い、長年選手会がリクエストしてきた若獅子寮、室内練習場などの育成設備の改修も、いよいよ実現の運びとなった。日常練習やイースタン・リーグ公式戦、練習試合が行われる西武第二球場には、観客が観戦できるスタンドが新設される。また、室内練習場も、ネット内寸50m×50m(建物外寸54m×54m)の広さを誇る。さらに、ブルペンを5レーン、打撃4レーンに広げ、併設される選手寮も4階建の快適空間へリニューアルと、今まで以上に若手選手が野球に集中できる環境が整う予定だ。
こうした、大規模な改修計画着工を前に、後藤オーナーは「全般的に、すべてを改修するというのは、ライオンズの40年の歴史の中では初めて。投資総額も、約180億円と大変巨額な投資をすることとなる」と明かし、こう続けた。
「私は、ライオンズは西武グループのイメージリーダーだと、ずっと言い続けてまいりました。10年前の30周年の時には、渡辺(久信)新監督のもと、日本一を成し遂げた。今回、この40周年の記念イベントのもと、これだけのバリューアップができるわけですから、来年は、選手諸君、そして監督、コーチにさらに頑張ってもらって、10年ぶりの日本一を奪還してもらいたいと切望しております」
つまり、それだけの投資をする魅力と価値が、西武ライオンズというチームにはあるということだ。