咲ききれなかったスピードスター藤村大介、2011年盗塁王のキャリアを回顧
盗塁王に輝きながら、規定打席に1度も到達しなかった選手とは…
1軍デビューから7シーズンで規定打席には一度も到達しなかった。実は野球史には1度だけ盗塁王を取ったが、1度も規定打席に達することなく球界を去った選手が藤村の前に2人いる。
○山本公士(阪急)1966年32盗塁で盗塁王
通算645試合325打数69安打1本塁打17打点 103盗塁41盗塁死 打率.212
○青木実(ヤクルト)1981年34盗塁で盗塁王
通算558試合577打数132安打2本塁打26打点79盗塁32盗塁死 打率.229
いずれも打撃面でのパワーに欠け、レギュラーに定着しなかった。また俊足ではあるが盗塁成功率が低かったことも共通している。
藤村は引退後は球団職員になるという。短い期間だがスピードスターとして輝いた男は、裏方として第2のスタートを切ることとなった。
(広尾晃 / Koh Hiroo)