最下位ロッテの戦力整理　京大卒、元教習所教官など9選手に戦力外

現役を引退した井口は新監督に、涌井はFA権を行使しメジャー挑戦を目指す

　さらに、2009年に米MLBフィリーズから加入し、長らくチームの顔として活躍した井口資仁内野手は現役を引退。今季限りで退任となった伊東勤監督の後を受け、新たに監督に就任することになった。また、涌井秀章投手はFA権を行使し、メジャーリーグ挑戦を表明。2014年の加入からローテの柱としてチームを支えてきた右腕にも、チームを去る可能性が浮上している。

　ここでは今季で現役引退や、戦力外となった選手の実績を振り返ってみたい。

◯井口資仁（引退、監督に就任）
　残してきた実績はとにかく輝かしい。プロ21年目。NPB通算1915試合に出場し、6512打数1760安打251本塁打1017打点、打率.270。MLB通算493試合1841打数494安打44本塁打205打点、打率268。國學院久我山高から青山学院大を経て、1996年ドラフト1位でダイエー（現ソフトバンク）に入団。1年目から76試合に出場すると、その後はホークス不動の遊撃手として君臨。2001年には史上3人目の30本塁打40盗塁を達成。2004年オフにホワイトソックスへと移籍し、メジャーに挑戦した。2005年にワールドシリーズ制覇を成し遂げ、チャンピオンリングを獲得した。2009年にロッテに入団。2013年に打率.297、23本塁打を放つなど、日本球界復帰後も結果を残し続け、2015年からは代打の切り札としての役割を担った。とにかく勝負強さが際立ち、タイトルは盗塁王2回だけながら、記憶に残る強打者であった。ベストナイン3回、ゴールデングラブ賞3回。ロッテの新監督に就任した。

◯古谷拓哉（戦力外）
　プロ12年目。通算148試合に登板し、23勝15敗14ホールド0セーブ、防御率4.23。駒大岩見沢高、駒澤大、日本通運と渡り、2005年の大学・社会人ドラフト5位で入団。ルーキーイヤーに1試合に登板するも、その後2年間は1軍登板なし。2010年に中継ぎとして58試合に投げ、3勝11ホールドの好成績をマーク。2013年には先発として自己最高となる9勝をあげた。2014年途中に左肩を痛めると、成績も下降。昨季は登板わずか5試合だけで4敗。今季は1軍登板無しに終わり、戦力外となった。