米球界に「革命」を起こすか…“二刀流”大谷の仮想日程を米メディア考案
マイナーで二刀流だったオーイングス「見るのが楽しみ」
日米間の新ポスティング制度が大筋合意に至り、正式発効まで残すところ各MLB球団オーナーの承認を取るだけとなった。今オフにポスティングでメジャー移籍を希望している日本ハム大谷翔平投手は、早ければ12月1日(日本時間2日)にもポスティングされ、その後21日間で移籍先の球団が決まる。
すでにアメリカでは“大谷狂想曲”がスタートしているが、大筋合意の報道を受けて、一層の盛り上がりを見せている。米スポーツ専門局「ESPN」公式サイトでは「革命的になるであろうオオタニの二刀流」と題した特集記事を掲載。この中で複数のメジャー関係者の意見を紹介するとともに、大谷が二刀流を実現させた場合の「仮想スケジュール」にも触れている。
記事では、2013年にマイナーで二刀流を試みた元メジャー投手マイカ・オーイングスの実体験を紹介している。2007年から2012年までダイヤモンドバックス、レッズ、パドレスで先発ローテの一角を担った右腕は、強打の投手として代打出場を繰り返した。投手としては138試合(68試合に先発)で32勝33敗、防御率4.86の成績で、打撃では219打席に立ち、打率.283、9本塁打、35打点という素晴らしい数字を残している。2013年にナショナルズへ移籍すると、傘下3Aでは主に外野手として出場。同シーズン途中に移籍したブルワーズ傘下マイナーでは、外野手をしながら合計8試合に登板した。
オーイングスは二刀流だった時に、足の疲れに最も気を配ったようだ。「打撃練習を減らすと調子がよかった。試合以外での体力消耗を防がないと、後で体にガタがくる」と話し、練習をしたくてもしないように自制することがあったという。練習を含めた投打のバランスがどこで取れるかを見極めるのは至難の業だが、「彼(大谷)はもうそのバランスが分かっているんじゃないかな。そんな選手を見るのが本当に楽しみだ」と期待を寄せている。